「チャレンジ九州・中小企業がんばれファンド」投資決定のお知らせ

世界初のクロマグロ完全養殖事業に新規参入
「株式会社ブリミー」「福吉魚類株式会社」に投資実行

株式会社ドーガン・インベストメンツ(本社:福岡県 代表取締役 森 大介)は、弊社が運営を行い、株式会社西日本シティ銀行、株式会社九電工、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が出資をしております「チャレンジ九州・中小企業がんばれ投資事業有限責任組合」(略称:チャレンジ九州・中小企業がんばれファンド)を通じ、水産物加工業の株式会社ブリミー(本社:熊本県 代表取締役 濱忠臣)に対して 6 百万円、関連会社である養殖業の福吉魚類株式会社(本社:熊本県 代表取締役 濱隆博)に対して42 百万円の第三者割当増資を引き受け、2 社合計で 48 百万円の投資を実行致しました。本件投資により、当ファンドの投資先数は 12 社となります。

◇ ◇ ◇
同社は、20 年以上にわたり熊本県天草地域にてブリ養殖を手掛け、独自の養殖技術で年間を通じて安定的にブリ加工品を提供できる体制作りに成功し、それが海外市場で高い評価を受け、海外輸出による販路を確立しました。2007 年、当社の高い養殖技術に着目した近畿大水産研究所(和歌山県白浜町)から、人工ふ化に成功したクロマグロの完全養殖稚魚提供の打診を受け、新規事業としてクロマグロ事業への参入を決めました。なお、現在のところ、同研究所が完全養殖クロマグロの稚魚を提供している養殖業者は、国内では約4 社のみとなっており、同社は稚魚の提供を受けた最初の民間業者でもあります。同社は、2007 年 12 月より養殖事業に着手、2~3 年の生育期間を経て、09 年より米国などを対象としたクロマグロの出荷を試験的に開始しております。今後、更なるクロマグロ養殖事業拡大のため、当ファンドを通じて支援を行うものです。
クロマグロの消費量は年々増加しており、国内・海外ともに成長市場と位置づけられている一方で、乱獲規制がグローバルに展開されており、養殖による供給量の確保の必要性が年毎に高まっております。従来の養殖では、養殖のための稚魚(ヨコワ)を捕獲・肥育いたしますが、水産資源の枯渇化に伴い、クロマグロ成魚だけでなくヨコワの個体数も減少傾向にあることから、完全養殖技術の確立に対する要請も強まってきています。

弊社といたしましては、株式会社ブリミー及び福吉魚類株式会社の成長を積極的に支援することで、日本国内での供給量減少が危ぶまれているクロマグロの九州発の安定供給が期待され、その結果として、当ファンドの設立趣旨の一つである「地域経済の活性化」に繋がるものと考え、投資を決定いたしました。

詳細はPDFをご覧ください。

 2010.01.29 「チャレンジ九州・中小企業がんばれファンド」投資決定のお知らせ(株式会社ブリミー・福吉魚類株式会社)